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東京五輪に向けたリモートワーク導入は失敗?本来すべき対策とは?

どうも、複業家のラルク(@raruku_hataraku)です。

東京オリンピックが開催される日まで、本日(2019年7月24日)でちょうど1年後となりました。
2020年7月24日~8月9日に東京オリンピックが開かれる予定ではありますが、開催に向けてリモートワーク(テレワーク)が実施されている企業が増えてきました。

リモートワークが導入された理由を簡単に説明すると、東京オリンピックが開催されたときに少しでも混雑を防ぐための取り組みとして導入されたのです。

当日に向けて実施企業は少しづつではありますが増えてきています。

※リモートワーク=会社に出社せずに働く勤務形態。在宅ワーク・テレワークとも呼ばれる。

※テレワーク=「情報通信技術(ICT = Information and Communication Technology)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方」を指す。

(出典:日本テレワーク協会「テレワークとは」

しかし中には

  • 東京オリンピックに向けてのリモートワークって意味あるの?
  • そもそもリモートワークを実施することによる効果って何?
  • 正直リモートワーク計画は失敗だったんじゃないの?

こんな風に思っている人もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、東京オリンピックに向けたリモートワークの取り組みは失敗どうか、について解説していきます。

【結論】東京五輪に向けたリモートワーク導入は失敗です

結論を先に申し上げますと、東京五輪(オリンピック)に向けたリモートワーク導入は失敗です。これは何も僕の憶測でお話しているわけはなく、数学的根拠をもとにお話をさせていただいています。

ではなぜ、東京五輪に向けたリモートワーク導入が失敗と言い切れるのか?
順番に説明していきます。

『テレワーク・デイズ』の実施団体が少なすぎる

テレワーク・デイズとは、働き方改革の国民運動を展開している取り組みのことで、今回東京オリンピックに向けたテレワーク(リモートワーク)を実施してくれる参加企業を2017年から募ってきました。

総務省や厚生労働省、経済産業省、国土交通省、内閣官房、内閣府などが東京都および関係団体と組み取り組んできた結果、2017年には約950団体、2018年には1682団体。
そして2019年には1785団体(2019年7月24日時点)が参加しています。(※参加団体の枠組みはテレワークを実施、またはトライアルを行う団体の数になります。)

引用:テレワーク・デイ

マルもくん
マルもくん
あれ?こうやってみると多いような気もするけど?
ラルク
ラルク
確かに1000以上の団体が参加してくれているから多いように感じるよね。でも問題なのは、東京にある企業数で割りだしていくことが大事なんだ。実際にこんな声もでてるよ。

このような声があがっていました。しかしこれは致し方ないということが数学的数値によってわかったのです。

ここからさらに中小企業庁が発表している「都道府県・大都市別企業数、常用雇用者数、従業者数(2016年)」と「市区町村別中小企業数(2016年)」を見ていくと、以下のような結果となりました。

東京の企業総数417,988社
東京 江東区の企業数11,011社
東京 品川区の企業数13,371社
東京 港区の企業数22,082社


引用:
中小企業庁 ~中小企業の企業数・事業所数~

ちなみに「江東区」「品川区」「港区」の企業数を割り出したのは、東京オリンピックにおける会場となっている『東京ベイゾーン』に含まれている地域だったからです。
(東京ベイゾーンの他にも新宿や渋谷を含む『ヘリテッジゾーン』などもありますが、今回は説明を省きます。)

参考文献:東京都オリンピック・パラリンピック準備局「ヘリテッジゾーン&東京ベイゾーン」とは

そしてこの企業数を見ていくと自然と分かると思いますが、2019年のテレワーク・デイズに参加予定の企業数1785社では到底足りていないということが分かります。

ラルク
ラルク
東京の総企業数から見ると、2019年の「テレワーク・デイズ」に参加予定の企業数はわずか約0.4%という結果になったんだ。仮に「江東区」「品川区」「港区」にテレワーク・デイズに参加予定の企業が集中していたとしても、約3%しか参加していないという結果になったんだ。

マルもくん
マルもくん
んんん?つまりどういうことですか??
ラルク
ラルク
つまり簡単にグラフで説明すると、、、
 テレワーク・デイズ参加企業と東京企業数の比率リモートワークを実施している企業の割合
東京全体で見た場合テレワーク・デイズに参加予定の企業数
÷
東京の総企業数
1,785社÷417,988社×100
=約0.4(%)
東京ベイゾーン
(江東区、品川区、港
区)だけで見た場合
テレワーク・デイズに参加予定の企業数
÷
東京「江東区」「品川区」「港区」の総企業数
1,785社÷(11,011社+13,371社
+22,082社)×100
=約3(%)

この結果から見ても、今のところオリンピックに向けてリモートワークを実施している企業は全体で約0.4%。東京ベイゾーンだけで見たとしても約3%しかリモートワークを実施している企業がいないということになります。

来年に東京オリンピックを控えているというのに、この割合では交通網における混雑の削減に貢献できるとは到底思えませんね。

つまり東京オリンピックにむけてのリモートワーク導入は、ほとんど失敗に終わってしまっているということが分かります。

リモートワーク実施企業数の割合が低すぎる

東京オリンピックに向けてリモートワーク実施をしている取り組みが増えてきていますが、やはりまだまだ割合が低すぎる傾向にあるようです。

以下は「IDC Japan」が発表した国内テレワーク(リモートワーク)導入率を表示したグラフになります。

2017年の時点でリモートワークを実施している企業は約14万社と予測しましたが、2020年には約28万社がテレワークを導入するという予測を出していますね。

しかしこれは、日本全土から見た日本のテレワーク実施予測です。
「都道府県・大都市別企業数、常用雇用者数、従業者数(2016年)」から日本全体の企業数を見ると、日本には約358万社もの会社があることが分かっています。

もし2016年の日本における総企業数が2020年になっても変わっていないと想定した場合、先ほどと同じように計算していくと

 リモートワーク実施企業と
日本にある企業数の比率
日本全体で見た
リモートワークを実施している企業の割合
日本全体で見た場合リモートワーク実施企業数
÷
日本の総企業数
28万社÷358万社×100
=約7(%)

という結果となるのです。

これらから見てもまだまだリモートワークを実施している企業は少なく、オリンピックに向けての準備ができないということが分かるでしょう。

マルもくん
マルもくん
じゃあやっぱりリモートワークを実施したところで、混雑は免れないということなんですね。
ラルク
ラルク
そうだね。現時点で割合が1桁台という結果が出ているから、混雑は必至だろうね。ここから急激にリモートワークを実施する企業が増える保証もないしね。
マルもくん
マルもくん
じゃあ本来日本はどんな対策をすべきだったんでしょうか?
ラルク
ラルク
僕が思うに、東京で開催するという概念を捨てたほうがよかったなって思っているんだ。詳しくは以下で説明するね。

東京五輪に向けてリモートワーク以外ですべきだった対策とは?

そもそもオリンピックを「東京」ですることが間違いだった

日本でオリンピックが開かれると決まった瞬間、ほとんどの人は日本で2度目のオリンピックが開かれるとあって歓喜したことでしょう。

しかし僕から言わせると、東京に人が集中して集まることが目に見えていたので、全くと言っていいほど喜べなかったのです。

ラルク
ラルク
オリンピックが東京で開かれることにみんな歓喜している中、僕は底知れぬ不安を感じていたんだ。
マルもくん
マルもくん
そうなんですね!僕はオリンピックが開かれるとあって、純粋にはしゃいじゃいました。
ラルク
ラルク
いや、全然日本で開かれることは喜んでいいことだと思うんだ。ただ会場の場所を「東京」にしたのが問題だったんだ。
マルもくん
マルもくん
えっ?なんでですか?
ラルク
ラルク
東京はただでさえ日本でも人口密度第1位の県で有名なんだ。そんな人口密集地帯で東京オリンピックを開こうとするのが間違いだよね。当日海外から大量の観光客が来ることは目に見えていたしね。
マルもくん
マルもくん
でも1964年以来、2度目のオリンピックだから東京でやろうと考えるのが一般的なのかと。
ラルク
ラルク
確かに伝統を引き継ぐならそうだろうね。でもそれももはや56年も前の話。時代は変化しているし、東京にいる人口密度も大きく変わってきているし、状況が全く違うんだ。
マルもくん
マルもくん
そういわれると確かにそうかもしれないですね。。。じゃあオリンピックが決まった時、日本はどうすべきだったんですかね。
ラルク
ラルク
そもそも「東京」という部分にこだわる必要はなかったかな。僕から言わせたら「日本オリンピック」でよかったと思うよ。これなら東京にこだわらず、他の地域でもオリンピックを開くことができるからね。

違う地域に会場を設けて地域活性化を図るべきだった

マルもくん
マルもくん
他の地域ですか?
ラルク
ラルク
そう。例えば東京以外の地域を会場にして、人が集まる場所を分散させておけばこんなリモートワーク導入を検討する必要性もなかっただろうね。
マルもくん
マルもくん
でもそうなると、他の地域に密集して問題が起きそうですけど。。。
ラルク
ラルク
確かに他の地域で開くとなるとホテルの数の問題や会場に行きにくいなどの問題が起こるだろうね。ただオリンピックを日本で開こうと思った時点で、色んな問題が起こるのは目に見えているからね。日本で開催が決まったことは良かったけど、問題はトラブルをどれだけ減らせれるかの事前予測が必要だったんだ。残念ながら日本は予測がちゃんとできていなかったんだ。
マルもくん
マルもくん
確かに東京オリンピックが開かれるってなったと同時期に色々なニュースが持ち上がりましたよね。
ラルク
ラルク
そう。日本の良くないところは、東京にこだわるというところ。僕は正直日本でオリンピックを開くということなら、使われていない土地が余っている田舎でもいいと思っているんだ。結局は、建設したオリンピック競技場や周りに併設したオリンピックに向けた施設も潰してしまうからね。
マルもくん
マルもくん
そう考えると、東京オリンピックって混雑以外でもデメリットがたくさんあるんですね。当日が心配になってきましたね。。。
ラルク
ラルク
でも僕はこの失敗を活かして、新たに成長する日本の姿に期待するよ。

まとめ|東京五輪に向けたリモートワーク導入はもっと考慮すべきだった

やはり結果としては、東京オリンピックに向けたリモートワーク導入は失敗と言わざるを得ないでしょう。しかしだからといってすべてが悪いというわけではありません。

リモートワーク導入をしたことによって、働き方も多様化していき家で仕事をするというのが当たり前な世の中になっていくことは間違いないでしょう。

将来的な働き方を学ぶための勉強代が東京オリンピックというビッグイベントであるならば、これほど贅沢な勉強法はないと言えますね。ぜひ、今後の日本の取り組みに注目しましょう。